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陶彩画の世界
有田焼の工法を用いながら、作家 草場一壽の独自の発想と技法で完成した焼き物の絵画です。
それは草場の20数年にわたる研究の成果として、高い評価を頂くまでに至りました。
陶彩画は、白い陶板に絵付けを重ねて描きます。
絵付けをして焼成し、その上から違う色を絵付けをしては焼成し、十数回にも及ぶ窯入れを繰り返しながら、絵を描いていくのです。
水も油もなじまない陶器の板に線を引き色をつける緻密な絵付け、窯の温度調整から時間配分まで、制作過程は考え得るすべてを注ぎ込む緊張のとき。
にもかかわらず窯に入れたあとは「火に託す」という人間の思惑の届かない世界です。そうして出来上がったものは、ときに作者のイメージをはるかに凌駕して、まばゆいばかりの光を放ちます。
仕上がりの偶発性をある程度考慮しつつも、窯の中で溶け合う釉薬が生み出す色彩はまさに奇跡。同じ色が生まれることは二度とありません。
陶彩画ができるまで
陶彩画は白い陶板に釉薬で絵付けを行いますが、一度絵付けをしては焼成し、さらに上から違う色で絵付けをしては焼成し、と、 十数回にも及ぶ窯入れを繰り返しながら描いていきます。
0.1~0.2mmの髪の毛程の細い線を駆使して描かれる。細かい紋様や金の装飾は純金を用い、 最終工程で丁寧に磨き上げる。
職人による緻密な筆遣いで絵付け→焼成を繰り返す事で花びら一枚一枚にふくよかな質感が生まれる。
作者紹介
草場 一壽
1960年、佐賀県生まれ。
1990年絵付けと焼成を繰り返すという新技法を確立。
以後、「陶彩画」は草場オリジナルの芸術として、数々の作品を世に出し続けている。
草場一壽工房 HP より引用
「ドーム・セラピー鴨川」の中は、自然がいっぱい